情報整理・導線設計の徹底によるブランド体験とモチベーション向上の実現

プロジェクトの背景

COCO塾は2012年3月にブランドを立ち上げ、「決め手は、対話力。」をキャッチフレーズに全国に開講してきました。知名度の向上とともに、webサイトの役割や目的も進化し、また、ユーザーの閲覧環境も変化していったため、それらを考慮したwebサイトへリニューアルすることになりました。

今回のプロジェクトでは、それらの課題を解消するとともに、「アクション数（無料体験申込み者数、資料請求数など）の向上」を第一目的とし、ユーザビリティやデザイン、コンテンツを考慮したサイトリニューアルをスタートさせました。

プロジェクトのコンセプト

「語学スクール」というサービスの特性上、価格・店舗数など表面化されている特徴では、競合サービスと比べる際の優位性を見出しにくい一面があります。そこでマイクロウェーブは、数字では表せない他社との「違い」を訴えることに重心を置き、「見える化」「自分ごと化」をキーワードにコンセプトを策定しました。

マイクロウェーブによる具体的な施策

情報設計とデザインで体験意欲を喚起し、コンバージョンの向上を目指す

Webサイトを見るものから体験するものに進化させるために、「見える化」「自分ごと化」できる情報を整理・分析した上コンテンツに落とし込み、ユーザーシナリオに沿った導線配置を心掛けました。
デザインに関しても大幅刷新し、リアルな授業風景写真やスタッフの登場などにより、COCO塾のサービスに対する情緒的なところに訴えかけました。「なりたい自分」になれることを具体的にイメージしてもらうことで、サイト全体を通して体験モチベーションが上がり、最終的に「体験レッスン予約」というアクションに至るように全体設計を行いました。

実際、サイトリリース3ヶ月後に行ったリニューアル効果分析によると、体験レッスン予約のフォームコンバージョン率はPC・SPともに改善され、ページセッション、平均滞在時間、直帰率などの指標においも改善が見られ、1回の訪問における滞在の「質」が上がったことがわかりました。

サービス内容の整理と見せ方の工夫で分かりやすさを追求する

サービスの内容と特徴をより伝わりやすいよう、競合調査を踏まえ、担当者様へのヒアリングと話し合いを重ね、COCO塾の強みをしっかり理解・整理できた上でコンテンツや動線、見せ方に反映させるように設計・実装しました。

見た目のデザイン変更だけでなく、コース名の変更やカテゴライズの見直し、繁雑で分かりにくかったコース・料金の組み合わせを「能力・目的に合わせて」「ライフスタイル・予定に合わせて」「予算に合わせて」に最分類し、例を使って説明することで、より具体的にイメージできるよう工夫しました。シンプルな見た目と分かりやすい動線により、ブランドへの印象が変わるだけでなくサービス理解へのハードルを下げることも可能になりました。

更に、最後のコンバージョンへ誘導するため、デザインで目立たせることはもちろん、ナビの設計にも工夫し、ページ内のどこからもコンバージョン導線を確保できるようにすることで、機会損失を防ぎます。同様に、レイアウトやコンテンツ配置についても、コンバージョンにフォーカスした設計を行いました。

レスポンシブデザインでコミュニケーションの円滑化と運用コストの削減を図る

Webサイト利用者の属性と閲覧習慣・環境を考慮し、レスポンシブデザインを採用しました。ユーザーの閲覧ストレスの軽減とともに、運用コストの削減と運用スピードの向上も期待できます。