「PowerCMS」と「PowerCMS X」の違いについて

2022年09月21日

  • CMS

  • Webサイト制作

2018年11月に新しいCMSの「PowerCMS X」が開発元のアルファサード社よりリリースされました。
今までの「PowerCMS」シリーズのバージョンアップ版ではなく、ゼロベースで開発された新しいCMSとなっています。
新しい「PowerCMS X」はどういったものか、また「PowerCMS」と「PowerCMS X」の違いについてご説明いたします。

はじめに

「PowerCMS」と「PowerCMS X」の違いに入る前に簡単にCMSについてご説明します。
CMS(コンテンツマネージメントシステム)とはウェブサイトを簡単に更新できるシステムです。
HTMLやデザイン制作の知識がない方でも、管理画面にテキストの文章入力や画像をアップロードをするだけで新しいページが作成できます。
CMSで更新するには、あらかじめウェブサイト構築時にCMSを導入しておくことで使えるようになります。
ウェブサイト構築時にエンジニアがCMSを導入しますが、完成したウェブサイトの管理画面にアクセス権限がある方であれば誰でもCMSを使い新しいページを作成できるようになります。
CMSにはいろいろと製品があり、シェアの高い「Movable Type」から今回のテーマの「PowerCMS」、「PowerCMS X」まで順をおってご説明します。

Movable Type について

  • シックス・アパート株式会社が開発したCMSで、有償のCMSでは国内シェア1位です。
  • 「Movable Type」自体CMSとして使いやすく基本的なCMSとしての機能は付いていますが、さらに使いやすくするためにユーザのニーズに応えた機能のプラグインというものがあります。
  • プラグインとは「Movable Type」の基本機能とは別の追加機能の事を指します。このプラグインはいろいろな開発会社(サードパーティ)が「Movable Type」と連携させて開発し提供しています。
  • 更新箇所がニュースやトピックスなど数ヶ所で、更新管轄部門は1~2部門などで運用しているコーポレートサイトなどに適したCMSです。

Movable Type

PowerCMS について

  • 「PowerCMS」は、「Movable Type」をベースにアルファサード株式会社が開発したCMSです。
  • 「Movable Type」の機能をより充実させたCMSになります。
  • 10年以上の歴史がり日本国内で3,000サイト以上の導入実績があります。
  • もともとは「Power CMS for MT」という名前で「Movable Type」のプラグインの1として提供されており、利用するには「Movable Type」のライセンス購入も必要でしたが、現在は「PowerCMS」という単体のCMSとして提供されています。
  • アップグレードし続けており2018年12月現在、「PowerCMS ver.5」が最新版となっています。
  • 複数の部門が更新に関与し、承認フローも必要なコーポレートサイトや大規模サイトの運用に適したCMSです。

PowerCMS

PowerCMS X について

  • 「PowerCMS X」はアルファサード社が既存の「PowerCMS」とは別で開発したCMSになります。
  • 「PowerCMS」のアップグレード版ではなく、ゼロベースから新しいCMSとして開発されています。
  • ユーザからの声を取り入れた使い勝手のよいCMSとして機能が充実しています。そのためとにかく機能が豊富でウェブ担当者が求めていた「かゆいところに手が届くような」機能があるCMSです。操作感や見た目もシンプルで使いやすいです。
  • ユーザだけでなく、開発側のエンジニアにも配慮したCMSになっています。
  • どのようなサイトに適しているかは最後にご紹介します。

PowerCMS X

「PowerCMS」と「PowerCMS X」の違い

「PowerCMS」と「PowerCMS X」がどのように違うのか、大きな特徴をご説明します。

管理画面のレスポンス、再構築、すべてにおいて高速

「Movable Type」や「PowerCMS」のユーザのネックとしてあげられている、管理画面操作のレスポンスや新規ページを作成した際に必ず行う再構築が遅いと感じられることがありますが、「Movable Type」や「PowerCMS」の従来比として2倍〜4倍速を実現しています。
たとえば100~1000ページ以上あるようなサイトの再構築には従来1分以上の時間がかかっていました。しかし「PowerCMS X」では一瞬から遅くても20秒前後で再構築可能です。
早い理由としては、「PowerCMS」の開発言語はPHP5やPerlでしたが、「PowerCMS X」はPHP7で開発されています。

画像差し替えの公開予約が可能

新製品をリリースと同時にウェブサイト上で公開するメーカーや小売業のネックとしてあげられていた、トップページ等の画像差し替え予約が可能になりました。
また未来日時でサイト全体プレビューができるため、プレビューを上長に申請しなければ公開承認が得られない企業様や適時開示制度対応、コンプライアンス重視のウェブサイトの運用に適しています。

アクセシビリティのチェック機能搭載

アクセシビリティのチェック機能がついており、JIS X 8341-3 : 2016 の A、AA、AAAの判定を行います。

検索機能

不動産物件検索サイトなどの検索機能に複数条件指定して利用されるサイトの構築も簡単です。

強固なセキュリティ

標準で二段階認証・IP制限機能・ロックアウト機能が付いています。管理者ログインだけに対するIP制限、全ユーザーに対するIP制限も管理画面で設定可能です。

フォーム作成

フォーム機能を標準塔載。ノンプログラミングでフォームが作成できます。
また見積り依頼や採用、その他のお問い合わせなど各お問い合わせがどのくらい来ているかの集計レポートが管理画面に表示されます。

開発技術に関して

「Movable Type」、「PowerCMS」の開発経験者ならな開発可能です。

Movable Type ライセンス金額

シックス・アパート社公式サイトよりhttps://www.sixapart.jp/

Movable Type機能一覧

PowerCMS 価格表

アルファサード社公式サイトよりhttps://www.powercms.jp/products/price.html

PowerCMSエディション別機能比較表

PowerCMS X ライセンス金額

要お問い合わせ

他のCMSから「PowerCMS X」への移行について

現在は、「PowerCMS」、「Movable Type」、「WordPress」、「NOREN」がサポートされています。

「PowerCMS X」に最適なサイト

プレビューや資材管理、パフォーマンスが優れているため、ビジュアル重視のサイトやIR情報を更新するサイトといった公開前の確認が必須条件のサイトに適していると思います。

  • セキュリティ重視や段階認証が多い公共機関サイト
  • 新商品発表前のサイト全体プレビューが多いメーカーや小売企業サイト
  • 不動産物件検索サイトなどの検索機能で複数条件かけあわせて検索されるサイト

おわりに

アルファサード社では「PowerCMS」も継続販売、「PowerCMS X」と並行してサービスを提供されております。
現在は、2020年には「PowerCMS X」クラウド版の提供を開始しており、2021年10月に、AWSとの連携強化、AI多言語翻訳翻訳など新機能を多数搭載した「PowerCMS X Version3.0」がリリースされております。

以上、「PowerCMS X」の特徴や違いをご説明しましたが、機能が増える分ライセンス金額も上がりますので、自社でのウェブサイト運用において必要な機能がついたライセンスはどれか比較して導入をご検討下さい。

マイクロウェーブクリエイティブについて

マイクロウェーブクリエイティブではCMS選定や導入のご相談を承っております。

  • 「Movable Type」、「PowerCMS」でのサイト構築実績は200サイト以上
  • 「PowerCMS X」の導入や移行も対応可能

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