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コラム

2023.03.10

「デジタル・ソーシャルギフト」O2Oの効果抜群!今どきの気持ちの伝え方

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ネットサービスの充実やスマートデバイスが普及し、若者だけではなく中高年においてもソーシャルメディアの利用が一般化している中で「世代を問わずWebやアプリ上からスムーズなコミュニケーション」が図れていることを実感している方は多いではないでしょうか。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の発展により、人と人、また企業と顧客のコミュニケーションもWeb上で多く展開されるようになりました。そしてこのような時代背景の中、新たなコミュニケーション手段として生まれたサービスに、「デジタルギフト」「ソーシャルギフト」があります。本コラムでは、これらの「ギフト」の仕組みやメリット、代表的なサービス事例、市場前景を整理するとともに、企業の販促戦略にもたらす新しい可能性を考察していきます。

デジタル(ソーシャル)ギフトとは?

デジタルギフトとは、FacebookやTwitterなどのSNSやメールやLINEなどのコミュニケーションツールを通じて、相手にギフト(プレゼント)を贈ることができるサービスのことです。(SNSを活用したサービスはソーシャルギフトと呼ばれます) 

昨今では、ソーシャルメディアで繋がっている相手の誕生日や結婚、出産といった“人生イベント”から“日常的な出来事“まで、あらゆる情報が入手しやすくなり、ギフトを贈るきっかけに気付く機会も以前より増えています。

従来ですと、相手に何かプレゼントを贈る際に、会って渡すか住所を聞いて送るかのどちらかでしたが、時間と空間の制限で簡単に会えない場合や、住所を聞きづらい場合などはソーシャルギフトが最適ですし、コロナ禍をきっかけに市場が広がり、顧客体験の向上も盛んなことから今後益々発展していく分野であると予測されております。

デジタル(ソーシャル)ギフトの種類

サービスによって詳細は異なるかもしれませんが、受け取り方によって、ソーシャルギフトは以下の2種類に大別することができます。

店頭受け取り型

指定されたお店でバーコードや引き換え番号などで品物と交換するタイプです。来店促進効果があると評価され、O2O(Online to Offline)施策の一つとして活用されています。

郵送型

ギフトをもらう側がWeb上で住所情報を入力して郵送してもらうタイプです。一連のプロセスはWeb上で完結できるという利便性がポイントです。

デジタル(ソーシャル)ギフトのサービス事例

【giftee(ギフティ) -- 株式会社ギフティ】

日本国内でNo.1のソーシャルギフトサービスと言われているのは、「ギフティ」です。会員数は180万人を越え、人気ブランドの商品数は2500種類以上と確実に事業を拡大しています。「小さな感謝と一緒に、オンラインから気軽にギフトを贈れるサービス」というコンセプトで、カフェやコンビニ、レストランと提携し、相手に負担を感じさせない、気軽に贈りあえる手頃なギフトから、NetflixやHuluなどの動画配信サービスや体験型サービスの利用チケットなど様々な種類のギフトが取り揃えてあり、非常に魅力的です。

【MOO:D MARK(ムードマーク) -- 株式会社三越伊勢丹】

株式会社三越伊勢丹が運営するMOO:D MARK(ムードマーク)は、伊勢丹のギフトコンシェルジュがセレクトした
貰って嬉しいギフトが揃っています。例えば、フィナンシェが人気のノワ・ドゥ・ブールの焼き菓子セットから
リーデルのグラス、 格之進の霜降り肉、など種類もカテゴリも豊富でどれも頂いたら大喜びのお品物ばかりです。

手土産、お誕生日、記念日、出産祝いなど幅広い用途に使えますし、特集コーナーでは、母の日父の日シーン別特集の他、春に贈るプレゼントや映えギフトなど贈り物選びで迷った時のヒントとなるコンテンツが充実しているのも特徴です。
LINEなどのSNSで気軽に送信でき、選べるギフトカードを添えてデジタルメッセージで気持ちを伝えることもできる優れたサービスです。

【GIFTFUL -- 株式会社GiftX】

株式会社GiftXが提供する新たなソーシャルギフトサービス「GIFTFUL」は、贈られた側が
同価格帯でギフトを選びなおすことができるという新しい顧客体験を導入されています。
出産祝いなどは、定番で喜ばれる物を選ぶ傾向がありますが同じギフトが贈られてしまうこともあり
「選びななおし」をしても良いルールが前提にあると、贈る側も贈られる側も安心感がありますし、何よりこちらのサービスも、はずさない定番~こだわりの品、気持ちが伝わる商品まで上質なギフトが満載でプレゼント選びが楽しくなります。


LINEで繋がっている人に贈ることができる「LINEギフト」は、アプリ上から簡単な操作で送信できるサービスで
ドリンクや食事等ですぐに使えるeギフトと商品を受け取る配送ギフトの2つのタイプのギフトがあります。
仕事でフォローしてもらったお礼や、気兼ねなく受け取って貰えるプレゼントで、人と人のコミュニケーションを促進するソーシャルギフトサービスの真骨頂ともいえるサービスです。

企業の立場から見るデジタルギフトのメリット

ソーシャルギフトは、一般利用者の目線から見ると、住所の知らない相手にも贈れる便利さや、ちょっとしたプレゼントを贈りたい場合の手軽さなど、多くのメリットがあります。一方、企業が販促施策に導入するにあたっても、ソーシャルギフトならではの期待できる効果がたくさんあります。

来店促進の「O2O」効果に「ついで買い」効果

たとえわざわざお店まで足を運ぶ必要があるとしても、自分へのプレゼントをもらうためなら、あまり抵抗感がなくお店まで誘導できることが予想されます。店頭受け取り型であれば、まず期待できるのは、お店に来てもらえる「O2O」効果です。また、せっかくお店にきたから、いろいろ回ってみよう、他のものを買っちゃおうといった「ついで買い」も売上に貢献することになるでしょう。ソーシャルギフトは、ギフトを受け取った「後」の行動を誘導する仕組みにもなっています。

SNSによる拡散で露出の増加

プレゼントを贈ったりもらったりのやり取りは、SNS上に投稿され、贈る側の気持ちと受け取る側の喜びとともに拡散していきます。それに、その「ギフト」となっている商品に対してポジティブな印象を持たせやすいです。よいイメージを作り上げることに繋がりますし、受け取る側やこのやり取りをみた人たちに商品・ブランドを知ってもらうきっかけにもなりうるのです。

デジタルギフトの市場

このように、個人利用者も企業(法人利用者)も「嬉しい」というデジタル・ソーシャルギフトの市場は、ますます拡大の勢いを見せています。矢野経済研究所が公開した最新の調査結果では、2025年度のeギフト市場は4400億円まで成長すると予測しています。若年層を中心に、日常のちょっとしたコミュニケーションの補完としてソーシャルギフトサービスの利用が増えていることと、Web上で完結できる便利性の高さから、企業もソーシャルギフトサービスを積極的に販促施策に活用していくでしょう。

出典:矢野経済研究所 

まとめ

個人にも企業にも利用するメリットはたくさんありますが、特に企業が取り組む際に、商品を受け取れる店舗数の多寡や自社の収益モデル、商材のターゲット層のSNS利用習慣などを考慮する必要があります。

ソーシャルギフトの誕生は、SNS時代の必然かもしれません。ネットを通じてテキストの「ありがとう」「お疲れ様」「おめでとう」といった気持ちを伝えるだけでなく、手にとって喜んでもらえるギフトも一緒に、いかがですか。

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マイクロウェーブ コーポレートプランニング本部

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