「接点強化」でリアル事業展開に助力するWebサイト構築

プロジェクトの背景

株式会社ABC Cooking Studioは、「世界中に笑顔のあふれる食卓を」を企業理念に掲げ、「料理」を通じて「楽しみと喜び」「豊かな生活」を提案し続けています。リアルなコミュニケーションを強みとする同社は、「食」を取り巻く環境やライフスタイルの変化に柔軟に対応し、IT技術を積極的に取り入れ、価値のあるサービスの提供に注力しています。今回のオフィシャルサイトリニューアルは、ユーザーとの接点を強化することで、企業理念の実現に繋げるためのWeb戦略の一環でした。

リニューアルの視点と目的

クライアント様のビジョンと理念を理解したうえで、マイクロウェーブは、以下3つの視点から今回のリニューアルの重点目的を策定し、プロジェクト計画を組みました。

• マーケティング視点：新規顧客の獲得（資料請求、１dayレッスン申込み、メルマガ登録の増加）
• ブランディング視点：ブランドイメージの浸透
• 自社運用視点：更新・運営業務の効率化、サイト品質の長期的維持

マイクロウェーブによる具体的な施策

プロジェクトの目的を達成するために、コンテンツやUI設計、デザイン、スマートデバイス対応など、多岐にわたり施策を展開しました。

利用しやすさを優先した情報設計とUI設計

対象サイトのターゲットユーザーを明確に分類したうえで、リニューアルにあたって改善すべき項目を洗い出し、優先順位付けを行いました。利用しやすさ（操作性）を追求し、情報の質と量からサイトの機能まで、ユーザー視点に立ったコンテンツとインターフェイス（UI）にこだわりました。例えば、ユーザー属性と利用シナリオを踏まえ、現存コンテンツの内容精査と情報の整理、欲しい情報に辿り着きやすい導線の設置、諸機能の統合などを行い、使い勝手を向上させました。

ブランドイメージが伝わるビジュアルデザインの刷新

清潔感のある配色やメリハリのあるデザイン表現、画像の活用などを通じて、「料理」がもたらす喜びやワクワクを直感的に訴求できるように強化しました。また旧来、料理といえば女性のイメージが強かったですが、昨今料理をする男性の増加傾向を背景に、ABCクッキングスタジオでは、男性が入りやすいようにスタジオを改装したりするなどの工夫をしています。今回のプロジェクトにあたっては、画像の選定から細部の色使いまで、同じく男性を意識した作りになっており、リアルとWeb両方から新しいブランドイメージを浸透させていけるようにデザインしました。

スマートフォン対応と情報管理を両立させるレスポンシブWebデザインの採用

今回対象となるサイトは、オフィシャルサイトであり、会員サイトでもあります。時間と場所に縛られないスマートフォン（スマホ）からのアクセスが多いことから、スマホ対応が必要だと判断し、また、情報管理の観点からソースの一元化が最適と判断し、レスポンシブWebデザインをご提案しました。PCサイトからスマホサイトへの変換規則の設計や、HTML5を用いたマークアップ設計などの難題はありましたが、異なる閲覧環境での閲覧性・操作性を考慮したWebサイトを目指して構築しました。

サイト品質の維持と運用業務の効率化に貢献するCMSの導入

コンテンツの仕様、品質、システムがバラバラにならないように、また、サイト運用のコスト削減、ヒューマンエラーの軽減などの対策として、コンテンツを一元管理できるCMSの導入をご提案しました。今回のプロジェクトにおいては、外部データベースや基幹システム、SNSとの連携が多いことから、複雑な需要に柔軟に対応できる「HeartCore（ハートコア）」というCMSツールを導入し、インフラ設計からCMSの設計・実装を行いました。もちろんセキュリティ面にも十分配慮し、利用者認証や権限設定、アクセス制限などの対策を講じました。

自社のリソースと人材を活かせる運用体制作り

もともとABCクッキングスタジオ社内では、動画や写真素材を内製ができる環境、HTML言語に詳しいスタッフが在籍しているなど、豊富な社内リソースを有しています。このような自主性の高い運用方式を活かせるようなプロジェクト計画を組んできただけでなく、デザイン、システム、HTMLなど各種ガイドライン・設計書を作成し、リニューアル後の運用体制作りにもご協力しました。