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コラム

2021.05.27

【マイクロウェーブ流】企業に求められるSociety 5.0の取り組み

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政府が提唱する新しい社会の姿「Society 5.0(ソサエティー5.0)」の実現に向けて、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)によるビジネスモデルの変化や新たなマーケットの創出、少子高齢化やSDGsに代表される社会課題の解決など、企業がどのような取り組みをする必要があるのかについて解説いたします。 

Society 5.0とは

Society 5.0とは、政府が提唱した新しい社会の姿です。
具体的に目指す姿としては、AIやIOTなどのデジタル技術を使いフィジカル空間(現実空間)をサイバー空間(仮想空間)が助成してより豊かな人を中心とした社会を目指します。
5.0までの道のりには歴史があり、産業革命のように技術の進化により人の暮らしが変わり経済や社会の発展が描かれてきました。
狩猟社会(Society 1.0)から始まり、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)、そしてデジタルとの融合社会Society 5.0を目指しています。

Society 5.0を目指す背景

少子高齢化社会やSDGsの取り組みが関係しており、人手不足によりデジタル(ロボット)の手助けや、食品ロス問題や世界の貧困問題のために、適切な量の生産と分配を実現するためにデジタル管理をするなど、デジタルの助成により人の社会を豊かにしようという背景があります。

これまでの社会

Society 4.0では情報をシステム化し、人の能力を超えた計算や記録などで活用され、人の行動の効率化や分析による最適化を実現してきました。
しかし情報は散らばり、人のスキルにより情報を活用できないなど問題がありました。
それをSociety 5.0ではAIやロボットの力で誰もが求める時に求める情報を取得し、手助けを受けることができるような社会の変革(イノベーション)を通じて、全ての人が豊かに暮らせる社会を作り出します。

企業に求められること

AIやロボット、ビックデータなどを活用することによりフィジカル空間(現実空間)とサイバー空間(仮想空間)が融合したシステムが作られます。
経済や社会を助成し全ての人が豊かに暮らせるために、企業側としてもそのような技術を使い製品/サービスを提供する必要があります。
今後企業として勝ち残っていくには、この政府が目指すSociety 5.0に適用する変革が必要です。
各業界において、DXという新規事業開発や既存サービスの付加価値向上に取り組まれる企業がでてきましたが、社会の変革に合わせた企業の変革もこういった背景により求められてきます。
競争優位性をとるには早く市場のニーズをとらえ、PoCで検証していき、浸透させていく取り組みが必要です。
また人の嗜好を満たすだけでなく、社会課題を解決する視点が必要となり、今まで自社の製品/サービスを利用できなかった方にも提供できるような取り組みがSociety 5.0へと繋がります。

各業界の取り組み

自動車産業

  • 自動運転による安全性の実現

流通業

  • ドローンによる配送により、人手不足の解消や過疎化した地域への充実した流通を実現

製造業

  • ロボットによる、年配者や障害がある方の手助けを実現

まず企業が取り組むこと

Society 5.0に適用するためには、企業の変革が必要となりDXに取り組む必要があります。
いきなりAI活用やロボット活用などはハードルが高いため、DXの取り組みは道筋をたてて、目指す姿を描き取り組む必要があります。
アナログ業務からIT化し、IT化から社員のITリテラシー向上に努めて活用頻度を高めます。その後各部門でデジタル化したものを連携し、会社全体で情報を連携活用、サービスへのデジタル活用による顧客への付加価値向上へ繋げていきます。
また新たな社会に向けた価値創出のための新規事業開発を行います。

DXの進め方

具体的にDXは何から始めればよいのか?基本的な手順と、よくある課題は以下のようになります。

基本的な手順

1.アナログ業務のデジタライゼーション

既存アナログ業務のデジタル技術活用による課題解決だけでなく、自社や外部の環境・ビジネス戦略面も含めて長期的な視野で見直しを行い、デジタル技術活用で新たな利益や価値を生みだすビジネスモデル自体を想定する。

2.既存デジタルビジネスの強化

ECサイトなど、 すでにWeb/デジタルを活用したサービスを提供している企業において、 ユーザー情報をより詳細に分析し、さらなる売上の最大化やコンバージョン率が向上する仕組みを想定し、ビジネス利益を底上げする。

3.デジタルを活用した新規事業開発

既存ビジネスの改革・進化と、新規事業の開発・構築の両面でデジタル技術活用によるビジネス効果を高めていく中で、革新的なビジネスモデルや技術革新による新しいマーケットの創出などを想定し、デジタル新規事業を開発する。

よくある課題

1.戦略の課題

「自社のDXとは何か?」という戦略策定を曖昧なまま着手してしまい、その結果、間違った目標・ゴールをイメージしてしまいがちです。自社内でDXに対する共通の認識・戦略を明確化したうえで目標・ゴールを設定することが重要です。

2.組織・環境の課題

DXの取り組み課題として、組織やデジタル環境の整備が進まないケースがあります。DX担当者だけでなく、全社(全組織)の意思統一を前提に、企業の環境や各部門において、プロセスや効果を連携することが重要です。

3.リソース・ノウハウの課題

DXに失敗・頓挫してしまったケースを紐解くと、リソースやノウハウ不足が原因であることも数多くあります。このようなケースに陥らないためには、DX実現に向けてのロードマップ策定など細かな分析のもと、プロジェクト開始以前の入念な準備が重要です。

まとめ

必ず訪れるSociety 5.0の目指す姿は、デジタル技術を使いフィジカル空間(現実空間)をサイバー空間(仮想空間)が助成してより豊かな人を中心とした社会です。
どのような企業が、どのような形でSociety 5.0を支えるのか、企業それぞれのDX戦略がカギを握ることは間違いありません。
Society 5.0に適用するDXの推進が、企業にとって前例のないビジネスの成長へと繋がるはずです。

マイクロウェーブでは、業務のデジタル化・効率化にとどまらないSociety 5.0の適用を踏まえたDXのご提案が可能です。
お客様の考えるDXの実現に向けて、課題や方向性の整理など綿密なコンサルティングから、具体的課題の解決方法まで、幅広い業界でのプロジェクト実績による豊富な事例と知見をもとに、詳細にお答えします。

出典:内閣府「Society 5.0」 https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

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この記事の著者

八木 隆幸

八木 隆幸

Web黎明期からWebマーケティングに従事し、業界の過去から現在まで深く携わった経験から
ウェブサイトの改善や企業のウェブ活用に関する多くのセミナーに登壇。
コラムでは、集客やマーケティング領域のナレッジや最新トレンドを提供します。

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