SENSORS

コラム

2023.03.22

【図解】ビジネスの成功のためのSWOT分析6つのポイント

タグ

幅広い知識や技術を合体させるSWOT分析。
今回はビジネスの成功のため簡単にSWOT分析を使える6つのポイントを図解付きで解説します!

SWOT分析とは?

SWOT分析とは、ビジネス戦略やプロジェクト管理などの決定を支援するために、企業や組織の強み、弱み、機会、脅威を分析する手法です。SWOTとは、Strengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の頭文字をとったもので、それぞれの要素を評価し、相互関係を考慮しながら、戦略やアクションプランを策定することを目的としています。

SWOT分析は、自社や競合他社の市場環境、顧客のニーズや行動、自社の経営戦略や製品・サービスの特性など、多様な要素を分析することで、ビジネス上の課題や機会を明確にし、戦略的な意思決定を行うための基礎となります。また、SWOT分析を通じて、内部・外部環境の認識を深め、組織内の意思決定者やチームメンバー間のコミュニケーションや協力を促進することができます。

SWOT分析のを実施する目的

1.自社の理解

自社の強みや弱みを把握することで、自社の現状を正確に理解し、自社の優位性を見つけたり、課題を明確化することができます。強みを生かすためにはどのような施策が必要であり、弱みを改善するためにはどのような施策が必要かを考えることができます。

2.業界動向やマーケットの変化を把握

SWOT分析を行うことで、自社がいかに競争環境に適応し、マーケットの変化に適応することができるかを知ることができます。これにより、自社の戦略を変更したり、新しいビジネスモデルを構築したりすることが可能です

3.競合他社の把握

SWOT分析を通じて、競合他社の強みや弱みを把握することができます。また、自社の強みと競合他社の強みとを比較することで、自社の優位性を発見し、差異を明確化することができます。このようにして、自社がより優れたビジネスモデルを作り出すことができます。

4.脅威の把握

SWOT分析を通じて、業界や市場における脅威を把握することができます。これにより、業界や市場の変化に対応し、危機的状況に対処するための対策を考えることができます。

これらの分析をもとに、戦略策定やマーケティング戦略の策定など、経営判断の基盤となる情報を収集することができます。
SWOT分析を行うことで、経営戦略の策定やマーケティング戦略の策定などに利用することができます。

SWOT分析の手順

ここからはSWOT分析の進め方についての手順を説明します。

1.目的を明確にする

目的を設定しないままでは情報が膨大になりすぎる恐れがあるため、まず、分析の目的を明確にし、分析に必要な情報や要素を把握します。
目的によっては、特定のプロジェクトや製品に焦点を当てる場合もあります。

2.内部要因の分析(強みと弱み)

自社の強みと弱みを洗い出します。自社の経営戦略、製品・サービス、組織文化、人材、財務など、自社でコントロールできる要因(内部要因)に関する情報を収集し、それぞれを自社の強みと弱みに分けます。

 内部要因:自社でコントロールできる要因

「強み」の例

・業界でのシェア
・多様な種類の商品
・組織構造
・高いブランド力
・高い技術力
・多様なサプライチェーン
・生産能力
・財務体質

「弱み」の例

・サプライチェーンへの依存
・多様性の欠如

3.外部要因の分析(機会と脅威)

次に市場や競合他社、顧客、技術、政治・経済状況など、自社でコントロールできない要因(外部要因)に関する情報を収集し機会と脅威に分けます。
これにより、自社が直面する機会や脅威を洗い出します。

外部要因:自社でコントロールできない要因

「機会」の例

・新興国の財務状況の改善
・環境問題など社会意識の変化
・新しい技術の需要
・新しい分野での需要
・新しいサービス成長の兆し

「脅威」の例

 ・世界的なパンデミック
 ・競合他社との競争
 ・経済の混乱
 ・原材料の高騰

4.要素の整理

内部要因と外部要因の分析結果から、自社が持つ強み、弱み、機会、脅威をそれぞれ整理して、下記のように分かりやすく表にします。


【図解】 SWOT分析の解説
【図解】 SWOT分析の解説

5.戦略やアクションプランの策定

SWOT分析の表が完成したら、次はクロスSWOTと呼ばれる手法でそれぞれの要素をかけ合わせて分析し、戦略を策定します。
先ほど作成したリストを組み合わせる事で、下記のような戦略を設定する事ができます。

【強み】 × 【機会】 強みを機会と合わせた成長戦略
【強み】 × 【脅威】 強みを生かし脅威に備えるための戦略
【弱み】 × 【機会】 弱みを挽回する機会を逃さない戦略
【弱み】 × 【脅威】 弱みが重なり、最悪の事態を引き起こす脅威に備える


【図解】クロスSWOT分析の解説
【図解】クロスSWOT分析の解説

以下が項目をクロスさせた参考例になります。

【強み】 × 【機会】 強みを機会と合わせた成長戦略:
・財務体質(強み)を生かし、財務状況の良くなった新興国(機会)への投資を増やす

【強み】 × 【脅威】 強みを生かし脅威に備えるための戦略:
・技術力(強み)を生かし、原材料の高騰(脅威)に備える

【弱み】 × 【機会】 弱みを挽回する機会を逃さない戦略:
・多様性の欠如(弱み)を挽回するため、関連する新しいサービス(機会)の市場へ進出する

【弱み】 × 【脅威】 弱みが重なり、最悪の事態を引き起こす脅威に備える:
・サプライチェーンへの依存の高さ(弱み)が世界的なパンデミック(脅威)に重なった場合に備える

6.実施と評価

先ほど策定した戦略やアクションプランを実施し、その成果を評価します。評価によっては、SWOT分析の再評価や戦略の見直しが必要になる場合もあります。

SWOT分析を実施する際の注意点

SWOT分析を実施する際には、以下のような注意点があります。

分析に必要な情報を収集する

SWOT分析には、正確な情報が必要です。情報が不足していたり、間違っていたりすると、正確な分析ができなくなってしまいます。したがって、情報収集には時間をかけ、信頼性の高い情報を収集することが大切です。

偏見を排除する

SWOT分析においては、偏見があると分析が歪んでしまいます。偏見を排除し、客観的に分析することが必要です。偏見を排除するために、複数の人が分析に参加することも効果的です。

内部・外部要因をしっかり区別する

SWOT分析には、内部要因(自社の強みや弱み)と外部要因(市場の機会や脅威)があります。これらをしっかり区別して分析することが大切です。外部要因は自社ではコントロールできないため、内部要因と比較して分析する必要があります。

分析結果を戦略に落とし込む

SWOT分析は、戦略策定のためのツールです。分析結果を戦略に落とし込まなければ、意味がありません。したがって、分析結果を基に具体的な戦略を策定し、行動に移すことが大切です。

定期的に分析を行う

SWOT分析は、時期や状況によって変化する可能性があります。定期的に分析を行い、改善策を検討することが重要です。定期的な分析を通じて、常に最適な戦略を策定し続けることができます。

以上のように、SWOT分析を実施する際には、正確な情報収集、偏見の排除、内部・外部要因の区別、分析結果の戦略への落とし込み、定期的な分析が必要です。

まとめ

このコラムでは、SWOT分析の手法を使って自社ビジネスを再評価することが重要であることを述べました。SWOT分析により、自社の課題や将来に備えるべき課題、そして次のビジネス展開に向けたアクションを検討することができます。
マイクロウェーブでは、伴走型のマーケティング支援を提供しており、クライアントとともにビジネスを分析し、必要なデータを提供しています。この機会に、お気軽にお問い合わせください。

    イメージ  
タグ

サービスに関するご相談・お問い合わせ

実績や各種サービスに関するご相談やお見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。

この記事の著者

マイクロウェーブ コーポレートプランニング本部

マイクロウェーブ コーポレートプランニング本部

マイクロウェーブ、コーポレートプランニング本部です。
ここでは、人事、採用、労務、研修、管理会計、法務、経理、総務、情シス、広報等、「バックオフィス×デジタルマーケティング」に関係する話題を配信していきます。

一覧に戻る