SENSORS

コラム

2017.05.22

人とモノを繋ぐ「IoT技術」

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現在、巷ではIoTが注目されています。IoT市場予想は2020年で国内だけでも約13兆円にもなると言われており(※1)、最近では皆さんの身の回りでも触れる機会などもあるのではないでしょうか。
例えば、「自分の健康や運動記録をスマートウォッチやスマートフォンで管理している」「エアコンやHDDディスク予約を職場や出先から遠隔操作をしている」など。
企業では管理システムを導入しているところもあるでしょう。
しかし、まだまだIoTは始まったばかり。マイクロウェーブはこの広がりつつある市場に新たな変化をもたらすため、IoTに関する事業も行っています。
本コラムではIoTの定義や事例についてご紹介するとともに、今後の弊社IoT事業についてご説明していきます。
(※1 出展:IT専門調査会社 IDC Japan株式会社)

IoTとは

IoTという言葉はすでにご存知の方が多いと思います。インターネットで検索すると、「Internet of Things」「モノのインターネット」という言葉がたくさんでてきます。筆者が思うに、皆さんはスマートフォン・PC・ウェアラブルデバイス等の機器を利用した製品が頭に多く浮かぶのではないのでしょうか。なぜなら、一番身近で皆さんの生活に欠かせないものになってきているからです。
しかし、「IoTとはなにか?」という質問に、はたして100点の回答が出来る人がいるのでしょうか。それは「モノのインターネット」の「モノ」の定義が曖昧だからかもしれません。

それではIoTにおける「モノ」の定義とは何なのか。私たちの生活では冷蔵庫、洗濯機などの日用家電に加えて庭の植物やペット用のハウスなど、企業ではオフィスの空調や物流におけるトラック、資料を止めるクリップに至るまで、生活の中に存在する「ありとあらゆるすべてのモノ」がインターネットを通じて私たちの生活を便利にする可能性を秘めています。

これらの「ありとあらゆるすべてのモノ」から情報を取得し、分析・活用していくことがIoTなのです。

IoTの活用事例

それでは、私たちの生活のどのような場所でIoTが活用されているのか見てみましょう。

農業

人とモノを繋ぐ「IoT技術」

農業におけるIoTは、例えば水やりや肥料の管理などに活用されています。センサーで土の状態や日射量を取得し、水と肥料の量、タイミングを管理します。人手不足が進んでいる農業業界では今後更なる広がりが見込まれます。

交通機関

人とモノを繋ぐ「IoT技術」

高速道路などの渋滞情報はもちろん、バスや電車もIoT化が進んでいます。「次の電車は何分後に来るのか?」「渋滞に並ぶのと迂回するのはどちらが早く到着できるのか?」などの情報が手に入ります。こちらは、すでに活用している方も多いのではないでしょうか。

ヘルスケア

人とモノを繋ぐ「IoT技術」

ウェアラブルデバイス(スマートウォッチやnike iDなど)による健康状態や運動量の記録・管理、さらにその情報から行動改善プランをレコメンドするなど、IoTの技術は私たちが健康的に生活を送るためにより身近で便利になってきています。

更に最近では計測した情報がビッグデータとして用いられ病気の予見を行う仕組みがヘルスケア分野の新たな取り組みとして期待されています。

上記は代表的な一部の事例ですが、それ以外にも様々な業界でIoTは活用され始めており、すでに私たちの生活に組み込まれています。
皆さんも気づかないうちにその恩恵をうけているのかもしれません。

今後の展望

本コラムでは、IoTの簡単な一例としてセンサーで検出したデータを遠隔で確認する仕組みを紹介しましたが、今後弊社では、センサーで蓄積したデータを生活の基盤として活かす仕組み作りを研究していきます。

具体例として、医療分野において、病気予見の一環とするシステム構築に必要なデータ(患者の体温・心拍数)をウェアラブルデバイス等の温度センサー・心拍センサーを介してデータ化・蓄積する仕組み作りを考えております。

またその他にもロボットを利用した技術研究の一環としてPepperを導入し、Pepperで動作するアプリケーションの開発やAI(人工知能)の研究などを進めております。

ICTやIoTなど人と人、人と物を繋げる方法がデジタル化されていく中でまだまだ技術は発展途上の段階です。
私達はその技術発展の過程の一員として日々貢献できる組織・エンジニアを目指しております。

ご覧頂いた皆様がこの先の技術発展を知り世の中が便利になっていく中で、この度のコラムで参考になるものがあれば幸いです。

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この記事の著者

システムエンジニア 秋田県出身

システムエンジニア 秋田県出身

Webアプリーケーション開発におけるサーバサイドアプリケーションの開発を主に従事。
現在、これまでの開発経験を活かしモバイル・センサー・Pepper・Webを利用したアプリケーションの研究・開発を行っています。

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